どうも!ゆうです。
会社の仕事や個人のビジネスに関係なく、
アイデアが出なくて困っているという声をよく聞きます。
そもそもアイデアとは何かということですが、ほとんどの人が、
「アイデア=今まで誰も見たことのない斬新なもの(こと)」と考えています。
ですが、必ずしも斬新なものである必要はありません。
世の中で画期的なアイデアと言われているものでも、
何もない状態からそのアイデアを生み出したというケースは少ないです。
物が溢れている現代において、
誰も見たことが無いものを生み出すのは非常に困難ですよね。
アイデアを生み出すということは、
新しい価値を生み出すということです。
ほとんどのアイデアが、元々あるものを多面的に見て新しい価値を生み出すか、
元々ある別の何かを組み合わせて新しい価値を生み出しています。
アイデアを出す思考法
アイデアを出すときの考え方として重要なものは下記の2点です。
① 如何に楽になるかを考える
② 常識とは真逆の視点で考える
この2点に注目して考えることで、
新しい価値を生み出す「種」を見つけることができます。
① 如何に楽になるかを考える
人間はとにかく楽をしたい生き物です。
手間だと感じているものが少しでも楽になることで、
価値を感じてもらうことができます。
この発想から生まれた商品がiRobot社のロボット掃除機「ルンバ」です。
従来の掃除機は手動で行うことが常識でしたが、iRobot社は手動という常識に捉われず、
自動という新しい価値を生み出しました。この部分は②も含まれていますね。
他社もどうすれば楽になるかを考え、コードレスにして動きにくさを解消し、
軽量化して持ち運びしやすい掃除機を開発しましたが、iRobot社は他社よりもさらに「楽」を追求し、
ロボット掃除機「ルンバ」を開発しました。
しかし、これだけで終わっては意味がありません。
楽はしたいですが、ユーザーが求めているのは、
掃除機が自動で動くことではありません。
真の目的は「きちんと掃除をしてくれること」です。
この本質を理解し、家庭向けクリーニング用品メーカーのSCジョンソンと提携することで、
「自動かつきちんと掃除をしてくれる掃除機」を完成させました。
言うまでもないかもしれませんが、
ルンバは世界累計販売台数2,000万台を突破する大ヒット商品となっています。
② 常識とは真逆の視点で考える
2015年に行われた「渋谷ハロウィンゴーストバスターズ」というイベントをご存知でしょうか?
このイベントはキングコング西野さんが発案したもので、ざっくり言うと、
ハロウィン翌日にゴミ拾いをして、そのゴミでトラッシュアートを作ろうというものです。
そのきっかけとなったのは、
前年度に行われたハロウィン翌日の渋谷の光景でした。
ハロウィンに集まった人たちが捨てていったゴミで、
渋谷は地獄のように汚れていたそうです。
このゴミを捨てていったのは、ハロウィンの夜に街を徘徊していたオバケですので、
そのオバケの残骸を退治する集団として、ゴーストバスターズという設定になったみたいです。
この設定も面白いアイデアですよね。
常識で考えると「ゴミを出すな」や「ゴミは自分で持ち帰ろう」という考えになると思うんですよ。
実際にテレビでの報道やSNSでは上記のような意見ばかりでした。
ですが、「渋谷ハロウィンゴーストバスターズ」というイベントは、
まったく逆の発想から生まれています。
このイベントはゴミが無いと成立しないんですね。
また、ただゴミを拾うだけじゃなく、ゴーストバスターズに扮装したり、
トラッシュアート「ゴミの木」を作るなど、完全なエンターテイメントになっています。
常識とは真逆の視点を持つことで、エンターテイメントとなり、
社会貢献にもなる素晴らしいアイデアですね。
どうすれば楽になるかや常識とは違った視点を持つことで、
アイデアを出す能力は磨かれていきます。
ぜひこの2つの思考法を取り入れてみてください。
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