僕は、数年前まで医療系コンサルティング会社に所属していました。
ざっくり言うと、集客やマーケティング等はすべてこちら側で行い、ドクターにはとにかく治療だけに専念してもらう、というものです。「医療」というカテゴリーが決まっていますので、クライアントによって大きくコンサルティング内容が変わることはありませんでした。
医療系コンサルティングを依頼することで、「経営」という視点だけで見れば、ドクターへの負担はほとんどなくなります。ですが、すべてのコンサルティング会社や個人コンサルタントも同じかと言うと、決してそうではないはずです。
何かビジネスを始めるとして、コンサルを依頼するのであれば、すべてをコンサルタントに一任するわけにはいきません。自分で考えることや行動することが重要なファクターになります。
コンサルタントの最もヘタクソな使い方
自分で考えたり行動すること、を怠ることで、コンサルの効果は最小化してしまいます。
コンサルタントは、一人のクライアントだけを相手にしているわけはなく、人によっては、数十人のクライアントを抱えていることもあります。ということは、一人に使える時間も当然限りがあるわけです。
与えられた時間の中で、如何に効率よく情報を引き出すか、が重要になります。その際に、最も時間を無駄にしてしまうのが、自分がいるフェーズを把握せずに相談すること、です。
どの部分が上手くいってないかを把握せず、ただ何となく「何をすればいいですか?」「どの部分が問題ですか?」というような質問をしてしまう、ということですね。
上手くいってない部分を把握できていれば、まずは、その部分だけにフォーカスして問題解決の方法を探すことができます。ですが、問題自体を把握していなければ、「問題を探すこと」から始めなければいけません。そんなことをしているうちに、あっという間に時間は過ぎてしまいます。
結果、何も問題を解決することなく「終了~!」となってしまいます。
自分の現在地を知る方法
前項で、自分がいるフェーズを把握せずに相談すること、と言いましたが、どのように把握すればいいのかがわからない、という人も多いです。
自分がいるフェーズが把握できないという人の多くは、ビジネスを一つの大枠として捉えていることがほとんどです。これでは、現在地を理解することはできません。なので、まずは、ビジネスを3つのフェーズに分ける、ということが大切です。
① 集客
② コミュニティ化
③ マネタイズ
この3つのフェーズに分けることで、そもそも集客ができていないのか、集客はできているがコミュニティ化ができていないのかなど、自分の現在地が非常に把握しやすくなります。
また、仮に集客が問題だと考えるのであれば、その中でも、集客するためのマーケティングでつまづいているのか、それともライティングでつまづいているのかなど、具体的な問題点を把握することで、よりピンポイントな問題解決策を提示してもらえるはずです。
コンサルティングと言ってもピンキリですが、総じて安いものではないはずです。その金額を無駄にしないためにも、ビジネスの問題点をしっかりと把握できるようにしてください。
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