「お金儲け」という言葉を聞いて、あなたはどのような印象を受けますか?
日本人はお金を得る、ということに対して拒否反応が強いと言われることが多々あります。「お金儲け=悪」と考える人も多いように思います。
ですが、お金を稼ぐということは決して悪ではありません。投資などを除いて、お金を稼ぐということは、誰かに価値を提供しているということです。つまり、悪とは真逆なんです。
このように考えると「お金儲け=悪」という考え方はなくなっていくんじゃないでしょうか。
貯金・節約信仰
現代では「お金儲け=悪」という考え方と同様に、それとは対照的な「貯金=正義」という考え方も根強く残っています。
「平成28事務年度 金融レポート」を見ると、日本人の家計では現預金が5割以上を占めています。株式や投資信託は2割以下です。アメリカでは株式や投資信託の割合が約3割ですので、日本人の貯金意識がいかに高いか、ということがわかりますよね。
貯金をすることは大切ですが、貯めるだけではなく、同時に増やしていくという考え方も大切です。
また、貯金と同様に節約意識も非常に高いです。テレビや雑誌でも節約をテーマにしたものは多いですし、世間の関心も高いです。
節約は良いことですので、否定するつもりは全くありません。僕も節約をテーマにした番組はよく見ますし、参考にもします。ですが、節約ばかりを意識することで、その結果、ストレスを引き起こす要因になってしまうこともあります。
これも貯金と同様に、支出を減らすことばかりに目を向けるのではなく、同時に収入を増やしていくという考え方が大切です。
お金を得る方法は、日々働いて受け取る労働収入だけではありません。株式投資や仮想通貨など、投資で得た収入も金銭的価値は同じです。労力という視点で見ると、苦労していない分、投資で得た収入の方が満足度は高いかもしれませんね。
お金の流れを仕組化する
支出は、投資・消費・浪費の3分類で捉えることができます。
投資:将来的にリターンが見込まれる費用。株式投資やスキルアップに使用する費用など。
消費:生活に最低限必要な費用。家賃・食費・水道光熱費など。
浪費:無駄な費用。ギャンブルや必要以上の贅沢など。
上記の3分類は支出によって得た対価で変わります。なので、対価が何かを意識しながら、浪費を減らし、投資を増やすことが大切です。
このお金の流れを仕組化することで、収入に応じて自然と貯金は増えますし、無駄な支出(浪費)を抑えることができます。
仕組化というと難しく聞こえるかもしれませんが、何も難しいことはありません。まずは、収入に対しての支出の割合を決めます。収入を10として「生活費:5・貯金:3・自己投資2」といった感じですね。この割合をしっかりと守って習慣化するだけです。
高収入でもまったくお金が貯まらない人もいれば、その逆もいます。その違いは、お金の流れを仕組化しているかどうかです。上記の割合を参考にしてもらい、あなたなりの仕組みを作ってください。で、決めた仕組みは目標ではなく、確定事項としてしっかり守るようにしてください。
お金の原理を学ぶ
前述したように「お金儲け=悪」という考え方が根強いせいなのか、学校ではお金についての教育はしてくれません。というよりも、教えられる人がいない、と言った方が正しいかもしれませんね。
教えてくれる人がいないのであれば、自分で学ぶしかありません。まずは、お金の原理・消費習慣など、基本的な教養を身に付けてください。その後に、金融知識や投資運用テクニックなどを学んでいきましょう。
で、お金の原理を学ぶ方法ですが、西野亮廣氏の「新世界」を読んでみてください。現段階では無料で公開されています。この本を読むことで、お金の基本的な教養を身に付けることができます。
「新世界」の中でも触れられていますが、お金は社会からの信用を数値化したものです。お金を持っているということは、信用を持っているということなんです。「信用持ち」にまったく悪のイメージはないですよね。
お金の話ばかりをするのは卑しく感じるかもしれませんが、お金の教養を身に付けなければ、いつまでたってもお金の不安から逃れることはできません。この不安を解消するためにも、しっかりとお金の教養を身に付けていきましょう。
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